念願のアメリカ特殊訓練

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先日のことですが、アメリカにて
念願の特殊訓練を受けてきました!

ずっと楽しみにしていてかなり期待値が
上がっていたのですが、予想を超える
いい経験ができた素晴らしい旅でした。

「どの辺が特殊なのか?」といえば
それはそれは色々と特殊でした。

まずは場所。

トレーニング施設の所在地は
アメリカ中南部のアーカンソー州。

空港から出て車で2分走れば
道路の左右に牧草を食べる牛が現れる
全米有数のスーパーど田舎です。

イノシシとクリントンの名産地で
道路には車とぶつかって死んでいる
アルマジロの亡骸がそこかしこに
転がっている野性味あふれる土地です。

かなり特殊ですね。

続いて特殊なのはインストラクター陣。

今回担当してもらった講師の2人
スティーブンとアッシュはどちらも
イギリス海兵隊の特殊部隊SBS
(スペシャル・ボート・サービス)出身です。

 

左がスティーブン/右がアッシュ(アシュレイ)

ハードコアな軍事マニアであれば「SBS」と
聴いた瞬間そのヤバさがわかるでしょう。

どのくらいヤバいのかというと、
陸上自衛隊の最精鋭である特殊作戦群が
創設の際にお手本にしたアメリカ陸軍で
最精鋭を誇るデルタフォースが創設の際に
お手本にしたイギリス陸軍の特殊部隊SAS
(スペシャル・エア・サービス)の選考を
クリアした人じゃないと応募すらできない
という驚異的なレベルです。

SBSは知名度でこそSASやデルタフォース、
ネイビーシールズなどには劣るのですが、
その実力は世界最強の呼び声高いSASと
同等かそれ以上であると言われています。
(本人たちは上だと確信している様子)

派手さこそ無いですが、実際にかなり
高度な任務についていたという話です。

訓練の後半3日間を担当してくれた
アッシュ氏はフォークランド紛争にも
3ヶ月間フルで参加し、かなり激しい
戦闘をくぐり抜けたようです。

軍を辞めた後もアフリカやアジア、
中南米でのセキュリティ案件などに携わり
退役後20年経っても未だに訓練し
技術を磨き続けているとのことです。

(前半2日を担当してくれたスティーブンは
途中で急な任務が入ってアメリカ国外に
飛んでいきました)

我々がなかば旅行気分で訪れたのは
世界中の特殊部隊員が学びに来る
ガチ中のガチの施設だったのです。

 

5階建てのキルハウスと建物を模した構造物

実に特殊ですね。

そんな特殊な講師陣が行なう訓練は
それはそれは特殊なものでした。

訓練は全部で5日間の日程で行われ
日に日にレベルが上っていきました。

初日の最初こそ安全管理マインドセットや
拳銃の取り扱い方、構え方、給弾不良の
リカバリーなど基本的な内容でしたが、
午後からは拳銃の実弾射撃をしたり
キルハウスでのドアエントリーをしたり
ペイント弾を使ったストレス下における
状況把握と即応の訓練などもあり

「銃を握るのも撃つのも初めての
完全ド素人が何人も居るのに
初日からここまでやるのか…」

というところまでやっていました。

ペイント弾といっても、ペイントボールの
競技で使うやつではなく、薬莢付きで
火薬でペイント剤の入った弾頭が射出される
マジモンのやつを使うわけですよ。

至近距離で当たったらデッカイ青あざが
できてしまうレベルのやつです。

いやぁ、火薬は怖いですね。

2日目からはM4やAK47といった誰もが一度は
聴いたことがある有名なアサルトライフルを
使った射撃や訓練も行いました。

驚いたのは、ライフルを初めて打つ人が
何人も居るのにもかかわらず、
的に向かっての試し撃ちを一切せずに
いきなりペアを組んでお互いの動きを
カバーしながら撃ちながら移動する
高度な戦術機動訓練をしたことです。

初日に続き、
「2日目なのにここまでやるのか!」
という内容のオンパレードで
現役の自衛官や警察官などのいわゆる
“本職”の人の方が驚いていました。

参加メンバーの動きや技術レベルを見ながら
無理のないレベルで最適な負荷をかけていく
教官たちの指導技術には舌を巻きましたね。

3日目、4日目は要人警護や車両警護、
人質救出、チームでの屋内クリアリング、
狙撃、移動しながらの射撃など、より高度で
実践的なトレーニングを行いました。

いかにして少ない人員で効率よく
クライアントを守るのか。

どうすればクライアントの生存確率を
1ミリでも上げることができるのか。

そんなボディガードとしてのマインドセットと
具体的な技術を叩き込まれました。

実際、僕は仕事としてボディガードは
やらないと思いますが、今回学んだことは
自分や家族の身を護るために実際に
使えるものだと感じました。

日本でも最近は突然無言で刃物を振り回す
無差別サイレント無双乱舞の無敵の人案件が
発生する頻度が高まってきていますし、

日本を一歩出て海外に行けば、銃を使った
事件に巻き込まれる可能性もあります。

アメリカでは「アクティブシューター」
と呼ばれる無差別に銃を乱射する
ガンギマリ野郎が、初代ポケモンの
サファリパークに出てくるストライク
(もしくはカイロス)くらいの頻度で
出現するということなので、警戒心と
対応するための技術を学んでおくことは
生存率を上げるために非常に重要なのです。

メキシコでは銃を突きつけてサクッと誘拐し
無理やりATMの前に連れて行かれて
「YOU、全財産引き出しチャイナYO!」
と脅されるサクッと誘拐ビジネスが
1日1000件くらいあるようです。

狙われて巻き込まれたら
たまったもんじゃないですよね。

自分一人だけの時ならまだしも
家族と一緒に居る時に巻き込まれた場合には
自分が何とかするしか無いわけです。

そうならないためにも、
そうなったとしても少しでも何とかできる
確率を上げるためにもこういった訓練は
受けておいて良かった思います。

まぁ実際、車に乗っている時に襲われて
銃で反撃しながら別の車に乗り換えて
走って逃げるというシチュエーションに
今後の人生の中で遭遇する確率は
極めて低いと思いますが、笑

世界でも最高レベルと言われている
トレーニング施設とその教官たちが
どんな背景を持っていて、どんな思想で、
どんな訓練を施しているのか、
その一端を体験することができたので
今回は本当にいい旅でした。

最終日5日目は午前中に追加料金で
購入した弾薬をひたすら撃ちまくり
拳銃とライフルの感覚を身体に
染み込ませることができました。

 

5日間で撃った弾数の総数はおそらく
4〜500発ほどだと思いますが、
日本の自衛隊だと特殊部隊でも無い限り
ここまでは撃たないよーという数なので
わりとお腹いっぱいです。

ちょっと変わった銃(グロックカービン、
9mm版のM4、CX4カービン、UZI)も
撃たせてもらい、マニア心も満腹です。

最終日のラストには5日間の訓練の
集大成とも言える、訓練用の実弾を使った
ドアエントリーの実技がありました。

2人1組でドアを開けて室内に突入し
ターゲットを見つけ次第発砲し、
部屋内をクリアリングしながら次々に
突入していくハードな奴です。

実際はガチの特殊部隊の人たちが
担当する仕事なので、我々一般人が
やることはまず無いわけですが、笑

射撃姿勢、状況判断、銃口管理、
残弾確認&装填、コミュニケーション、
スムーズな移動と動きながらの射撃など
総合的な技術を試せて面白かったです。

僕はサバゲーをやり込んでいた時代に
仲間たちといろんなシチュエーションを
想定したゲームをやってきましたし、
山林、市街地、室内などあらゆる環境で
銃撃戦を繰り広げてきたので、
銃を使った戦闘技術は一般的な
自衛官より高いと自負していますが、
今回の訓練でより戦闘力に磨きを
かけられたのではないかと思います。

「どこを目指してるんですか?」

とたまに聴かれるのですが、
別に傭兵とかボディガードとかに
なりたいわけではありません。

自分や家族に火の粉が降り掛かった時に
それを振り払えるくらいの自衛の力は
身につけておきたいと思っているだけです。

僕の奥さんや娘が万が一誘拐された時には
映画「96時間」のリーアム・ニーソンばりに
敵組織を壊滅させられるくらいの
強いオヤジになっていきたいですね。

今回学んだ技術を忘れないように、
反復して自らの血肉にしていけるように
たまにはサバゲーでもやろうかと思います。

素晴らしい機会を作ってくれた
主催の神谷さん、
助教と通訳を務めてくれた丸谷さん、
共に参加したメンバーの方々、
ありがとうございました!

いとう

追伸:

今回、僕が胸(というかもはやお腹)に
つけているチェストリグ(という装備)は
千葉県の酒々井にあるDEFCON1という
お店を運営する武石さんに借りていきました。

 

アメリカに出発する前に僕がフィールドを
運営していた時期に色々お世話になっていた
武石さんを訪ねたところ、

 

「これ使いやすいから持っていきなよ〜!
デルタ(一番いい装備品を使っている部隊)が
使ってる奴だよ!ミリフォト見る?
俺も普段サバゲーで使ってるから
汚したりしても全然OKだよ!」

と快く貸してくれました。

この装備品の良さはごく一部の人にしか
伝わらないと思いますが、笑

本当に軽石使い勝手が良いので
サバゲーマーにはオススメですԅ( ˘ω˘ԅ)

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  1. 2019年 9月4日
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